【勉強を辞めた経験談】中小企業診断士試験の難易度

1.診断士資格試験

中小企業診断士試験の勉強に興味を持つ方の中には、中小企業診断士試験は難しい、難易度が高いと考えている方もいるのではないでしょうか。

たしかに、中小企業診断士試験は1次試験が申込者2.1万人/全科目合格者4.4千人(約20%)、2次試験が申込者6.1千人/合格者1.0千人(約16%)という試験です。

試験の難易度を知り、挑戦して勉強を断念した先輩の体験談を読むことで、本気で取り組むことができるか判断できると思います。また、とはいえ気軽にチャレンジしてみてもいいと思います。自分にフィットするのかやってみないとわからないからです。それではいってみましょう!

中小企業診断士試験の難易度(合格率)

中小企業診断士試験は、1次試験、2次(筆記・口述)試験、実務補習・実務従事で構成されています。詳しくは→こちら
令和元年度のデータでは1次試験が申込者2.1万人/全科目合格者4.4千人(約20%)、2次試験が申込者6.1千人/合格者1.0千人(約16%)、勉強時間の平均が1000時間程度になるということからも決して簡単な試験とは言えません。

勉強期間と時間は実際どのくらいかかった?中小企業診断士合格者アンケート
中小企業診断士試験に挑戦しようと考えている方の中には、実際どのくらい勉強時間がかかるのか?知りたい方もいらっしゃるでしょう。 資格情報には約1,000時間と書かれているのを目にした方もいるでしょう。しかし、家庭環境やモチベーションの増...

中小企業診断士協会
中小企業診断士試験申込者数・合格率等の推移

中小企業診断士試験勉強を辞めた体験談

Aさん(2年間500時間/環境や多忙により断念)

勉強期間:2013年〜2014年
総勉強時間:約500時間
総費用:通学費用約27万円、受験料1万3千円
1次試験:科目合格

キャリアアップを目指した

私は、大学院では経営システム工学を専攻しておりました。サプライチェーンマネジメントやオペレーションズリサーチ、統計など幅広く学んでいましたので、社会人としてはERPシステムのシステムエンジニアとしてスタートしました。入社当時からシステムエンジニアには「30歳限界説」と言って、システムエンジニアは30歳で終わる、潰れるというイメージがあり、将来的にはコンサルタント系の職種に向かおうと考えておりました。入社時は中小企業診断士の名前も知りませんでしたが、システムエンジニアとしてERPシステムのシステムインテグレーションの業務知識の深堀として、簿記や情報処理試験、貿易実務試験などを中・上級試験まで習得しました。システムエンジニアとして6年程経っていましたので、次に何の資格を習得しようかと考えて調べた時に「中小企業診断士」の存在を知りました。MBA取得はなかなかハードルが高いものでしたので、会計や経営、マーケティングなどを幅広く習得できる内容でしたので、勉強を始めました。

自分へのプレッシャーとしての通学学習

社内に中小企業診断士になった先輩や同僚がいましたので、まずはその方々のお話を聞きました。みんなが口を揃えて言うには、社会人として限られた時間の中でこの試験に合格するには独学ではなく学校に通うのが良いと言う事でした。約1,000時間と言われる勉強時間に加え、忙しい仕事の合間に時間を見つけて勉強するモチベーションを保つためにも、身銭を切って、学校に通った方が、「お金を払っているからやらないと」という自分へのプレッシャーにもなると考えたためです。色々検討した結果「TAC」を選択しました。2013年の10月から通学を開始し、平日1日と土日両方を講義に充てました。講義の課題や復習は学校の無い日の夜に自宅で行いました。ただしちょうど担当していたプロジェクトが非常に多忙になってしまったため、参加できなかった講義については、ビデオ補講を現地で受けたり、Webから講義の音声だけダウンロードできるようになっていましたので、音声を音楽プレーヤーに入れて、通勤電車の中で聞いていました。

仕事が多忙過ぎた、モチベーションの低下

合格できなかった理由は大きく2であると考えています。1つ目は、仕事が多忙過ぎたために思うように勉強時間が取得できなかったことです。当時担当していたプロジェクトでは毎日タクシー帰り、もしくは徹夜という状態が続いていました。何とか土日は休めるよう調整していましたが、これにより平日の講義は受けられなくなり、土日だけになりました。平日は予習復習の時間も取れず、土日も過労で勉強に集中できないなど、勉強する時間がほとんど取れませんでした。何とか講義には出席するようにしていましたが、授業でテキストを読むくらいで、問題集などほとんど取り組むことができなかったため、試験に向けた実践練習を積むことができませんでした。2つ目は、モチベーションの低下です。1つ目に書いたような状況になってしまったことで、いくら大金を払っていたとしても、あまりにも多忙であったために学習意欲・モチベーションを維持することができませんでした。1年目の試験に落ちたあと、プロジェクトは少し落ち着いたので改めて勉強を再開して2年越しでの合格を目指す道もありましたが、再び熱意を高めて机に向かうことができませんでした。

家庭や仕事の環境が落ち着くまでは当面は試験は忘れる

自分が自由にできる時間が全く取れなくなったためです。2014年に結婚しましたが、結婚後から妻が体調を崩してしまい、家事が全くできない状態になってしまいました。また新たに立ち上がったプロジェクトも非常に難しいもので、仕事も忙しくなって行きました。これにより、平日は終電間近まで仕事をして、帰ってきたら家事をやり、週末も家の掃除や買い出しなどを行う必要があり、自分が自由にできる時間が全く取れなくなってしまいました。それでも、少しでも空いた時間を見つけて勉強すれば良いのかもしれませんが、看病疲れや仕事のストレス等もあり、ちょっと取れた自分の時間はストレス発散に使わないと自分の身が持たない状態でした。なので、家庭の環境や仕事の環境が落ち着くまでは当面は試験は忘れて、家庭と仕事に集中するようになりました。しかしながら、妻の体調は良くならず仕事も数年忙しい状態が続いてしまいましたので、最終的には試験勉強を諦めました。

Bさん(4年間600時間/環境とキャリアビジョンの変化)

勉強期間:2016年〜2020年
総勉強時間:約600時間
総費用:テキスト10万円、勉強場所代(カフェなど)3万円
1次試験:全科目合格

きっかけはキヤリア形成のため

中小企業診断士試験の勉強を始めたきっかけはキヤリア形成のためです。自分はエンジニアとして仕事をしていますが、年齢を重ねると、純粋にシステムエンジニアとしての仕事だけで食べていけるか不安に感じています。いまは大きな案件に参画して、チームリーダーなどの業務をこなしているのでそれなりに貢献はしていると思うのですが、仕事内容的に体力勝負な面もあり、また、年々、技術が流動化しており、覚えることが増えてきているので、いつまでもこのスタイルで勝負できるか分からないと感じたためです。これからは単にシステムを提供するだけでなく、お客様である企業の業務課題をヒアリングして、それに対する改善提案を行うことが出来れば大きく付加価値が増すと考えました。何か体系だてて勉強する手段がないか模索していたところ、中小企業診断士という資格があることを知りました。中小企業向けに経営改善のコンサルを行う資格ということで、今の自分非常にマッチした資格だと思い受験することとしました。

動画ツールとTACテキストで独学、徹底して隙間時間を活用

① 形式 通学or独学、これは独学にて実施しました。フルタイムで仕事をしているため、通学時間がなかなか確保できないという背景があったためです。② 使ったテキスト、動画などのツールTACのテキストを用いて学習しました。ただし、財務、システムについては、別途専門資格の学習も行いました。例えば財務については簿記2級の学習を行い、実際に簿記2級を取得しました。システムについても同様で、応用情報の学習を行い、実際に応用情報を獲得しました。結果として、この2科目は大きな得点要因となったため、効率がよかったと感じます。③勉強場所、勉強時間帯、勉強スタイル、など前述のとおりフルタイム勤務をしているため、徹底して隙間時間を活用しました。通勤、昼休み、あとは足りない分は休日に時間を使って学習しました。本を持ち歩き電車などで10分でも時間があれば読み込みを行うような形です。

勉強方法がいきづまり、継続モチベーション低下

まず1次試験ですが、参考書に出ていない情報がたくさん出てきます。これにはかなり心が折れました。足りない知識をどのように補うべきなのかもわからず、勉強方法がいきづまる感じがします。また開催年により難易度にばらつきがあり、ある年で7割とれた科目が、翌年に科目不合格になったりもしました。このあたりもかなり継続するモチベーションを保ちづらくなりました。よく中小企業診断士は、サイコロを振っても合格するなどと言われますが、逆に言うと、すみずみまで学習しておくことが難しすぎるので、運、不運もかかってくる試験なのかなと感じています。とはいえ、結果として1次試験は通算で3回合格しています。なので基礎としての知識はみについていると思っています。私の場合は、中小企業診断士の学習以外に簿記とシステムの学習をして、簿記2級と応用情報を持っていましたので、そこが得点源になりました。全教科を合格点にもっていくのは非常に困難なので、7科目あわせて、足切りなし、平均6割で合格するのが手だと思います。

セールスエンジニアに転職できた

中小企業診断士試験の勉強を辞めようと考えた決め手ですが、環境の変化が大きかったです。もともとシステムエンジニアとして就労しており、先行きに限界を感じて、中小企業診断士の勉強を始めたという経緯でした。しかし、エンジニアとしての仕事が一区切りして、転職を行い、セールスエンジニアとしての仕事につくことになりました。セールスエンジニアは、単純なエンジニアとはまた違った付加価値があり、いままでの体力勝負、常に忙しいという状態は緩和されたと思っています。そういう意味では1つは資格取得に対するモチベーションが下がったということだと思います。また、もう1つは、セールスエンジニアになり、新たに覚えることが多くなったということです。いままでやってこなかった営業プロセスには、セールス企画やプロモーションなどの作業もあり、先輩に教わりながら、ゼロベースで業務を覚えています。いまはこちらのキャッアップにいっぱいになっており、時間的余裕がなくなったというのが要因だと思います。

Cさん(4年間650時間/自分にとって資格取得の意味を見直し)

勉強期間:2016年〜2020年
総勉強時間:約650時間
総費用:テキスト4万円、受験料2万円
1次試験:科目合格

コンサルに関係する仕事をするようになったことが勉強のきっかけ

もともと、会計や情報処理の仕事をすることが多く、経営コンサルタントに関係する仕事を行うようになったので、中小企業診断士の資格を取って、経験者の話を聞いたり、仕事の仕方を学びたいと思いました。合格率の低さから、なかなか挑戦するまでに時間がかかりましたが、勉強して受験しなければいつまでたっても資格を取ることができないので、勉強を始めようと思いました。といっても、資格の名前は知っていたもののどのような資格で、どのような内容が問われるのか、資格取得までにどれくらいかかるのか、資格取得してからどのように仕事に生かすことができるのかといったことが分からなかったので、書籍や各種サイトから情報を収集しました。周りに中小企業診断士の資格を持っている人が多くいたので、どのように勉強してきたのか、資格を取得して変わったことなどの話を聞き、資格を取ることに対してのモチベーション向上に努めました。全体像が把握できるようにしてから勉強を始めました。

自分のペースで勉強したいと思い、独学で勉強

独学での勉強でした。スクールでの受講や通信講座なども考えましたが、スクールにかけるだけのお金がなく、自分のペースで勉強したいと思っていたからです。中小企業診断士の試験自体は、科目が多く、中小企業診断士の勉強としてみるとゴールが遠かったので、ITパスポートや日商簿記検定など試験範囲が重複する試験に挑戦してきました。広く浅い試験といわれていますが、会計や法律、IT等科目間で取り扱っているテーマが違うため、1つの科目で得た知識が別の科目と重複することが少ないため、各科目の学びはじめには一つ一つを覚えることに多くの時間を要しました。各科目を1つの試験として完結させることで計画的に学習をすることができました。勉強方法は、テキストと問題集を使い、問題集でどのように出題されているか確認しながら、テキストを使って周辺知識を身に着けていきました。範囲がとても広いので、各科目を一定期間で区切り、その期間内にその科目の勉強が終わるように計画を立てて勉強をしてきました。

広く浅い試験といわれるが、多くの勉強時間確保が必要

勉強時間の少なさが原因だと思います。試験自体は、年に1回の試験であり、科目合格はあるものの1年のブランクが発生してしまうため、複数年をかけての資格取得は難しいと感じました。1年という試験期間は、長く感じるものの1年間で勉強時間を捻出し、合格できるまで取り組むには、多くの時間が必要となります。働きながらでの、勉強であったので、まとまった時間がなかなか取れず、勉強しない期間が生まれ、そこから勉強に取り組むまでに時間がかかってしまい、結果的に勉強に取り組まない期間が大きくなってしまいました。試験としてみれば、広く浅い試験といわれますが、受験時には限られた時間の中で広い分野の知識を使わなければならず、頭に多くの知識を蓄えて、アウトプットしなければならないため、ある程度の勉強時間がなければ合格ができないとわかりました。知識を詰め込むだけでなく、理解して覚える必要があるので問題集をただ覚えるだけでなく、活用できなければならないと今となっては感じます。

中小企業診断士という資格が自分にとって本当に必要かどうか疑問に思い、勉強を断念

中小企業診断士という資格が自分にとって本当に必要かどうか疑問に思うことがあり、勉強を辞めました。それまで自分に本当に必要か将来の自分に役立てられればと思い、勉強を続けてきましたが、もともとの目的である経営に関することを学ぶという目的で始めたものでしたが、いつしか資格取得が目的になっていました。勉強と仕事の中で、この勉強を続けて仕事に生かすことができるのか疑問に思うことが多くありました。経営について関わるにあたり、大事なのは勉強したことを使うのではなく、どのようなものが求められて、求められたものをどのように提供できるかだと感じました。学んできたことは、無駄ではなかったと感じます。物事の考え方や様々なものがどのようなもので、どのような考え方で利用されているのかといったものが頭に入っているので、物事に触れてから理解するまでの時間があまりかからないと感じます。再挑戦も考えましたが引き際だと思い、試験勉強をしなくなりました。

Dさん(3年間300時間/得意分野や好きな分野に勉強が偏った)

勉強期間:1991年〜西暦1993年
総勉強時間:約300時間
総費用:通学費用3万円、テキスト5万円、通信費8万円、その他(セミナー後の懇親会)2万円
1次試験:不合格

システム開発にプラスする強みとして取得を目指した

入社した時に、オフィスコンピュータの販売管理や財務管理のパッケージソフト開発に携わることになりました。その時に単にシステムの開発だけでなくて、お客様がシステムを導入しようとするときにいろいろなお悩みがあることを知って、パッケージだけの納入だけでなく何かお手伝いができないだろうかと思うようになり、当時の先輩に相談したところ、中小企業診断士という資格があり経営の視点に立っていろいろとアドバイスをする資格であるということを知りました。経営の視点からその会社がどこに課題があり、その課題を解決するために何をどうしなければならないかを経営者と一緒になって考えて、ロードマップ的なものを作ってあげて経営者、社員が一緒に取り込めるように導いてあげることは、ソフトだけを販売するのではなく一緒にその会社の課題に寄り添ってお付き合いができるので強みになるだろうということで、私はこの資格を勉強することを決めました。

通信教育+毎週土曜の専門講師講義で勉強

基本的には通信教育に申し込みをしました。ただその通信教育は、土曜日自己啓発という仕組みがあり毎週土曜日に開催されるもので、都内に通学し主要な科目を専門講師を招いて行う講義がありましたので参加をするようにしました。また、講師から新聞を必ず読むように言われ、世の中の情勢や企業の期末決算書が掲載されるので、それを見ながら経営分析を各自でやってみることを学習するようにました。それとこの資格は、結構難しい単語(語彙)が多々出てくるので、わからない単語等を必ず単語カードを作るようにして、電車の待ち時間等ちょっとした時間を上手く使って語彙を覚えるようにしておりました。また、私は経営分析は一番苦手な科目であったので、経営分析の本はしっかりと読むように心掛けたし、同じ受験者が経営分析した内容をもらって、なぜそのような分析をしたのか等をヒアリングするようにして自分の分析の仕方との差異を理解するようにしました。

試験全体を把握せず、得意分野や好きな分野に勉強が偏った

私が1回目の受験で失敗をしたのは、試験全体を十分に把握せずに望んでしまったのではないかと分析しております。当然初めての受験でしたが、受験科目や内容等は知っておりましたが、ただその中で自分の得意分野とそうでない分野がありながら、まんべんなく点数を取りに行く(網羅をする)ということができておりませんでした。中小企業の経営者はいろいろなことで悩んでおられるわけだから、どんなお悩みに対しても(中小企業診断士は)適切なアドバイスを差し上げなければなりませんので、広く経営に関する知識を身につけておかなければなりません。ところが、私は(1年目の受験では)それができていなかったわけです。自分の得意分野だけしか勉強できていなかったようです。1回目の受験の為の時間は300時間程とっておりましたが、時間の内訳は自分の得意分野や好きな分野に多くの時間が割かれていたようで苦手な分野への学習時間はお粗末なものでした。

経理に異動し、資格取得の意味が感じられなくなった

1回目の反省を踏まえて、2回目の受験日までには、自分の苦手な科目にも重きを置いて学習するように意識しました。ちなみに受験の要領も大体理解できておりましたので、2回目はほぼ独学で学習するようになりました。テキストも前年利用したものをそのまま使うようにいたしました。ところが、2回目の受験の直前で、実は私の社内の業務内容が変わってしまいました。つまり異動となってしまったのです。システムの開発から、経理の方への移動でした。お客様は社内の人になってしまいました。そのため、これまでやってきた中小企業診断士の資格取得を直ぐにする必要性がなくなってしまったわけです。そのまま続けていれば、もしかしてということもあったかもしれませんが、すぐに必要性のないものを取得するということに対する気持ちが切れてしまいました。当時、将来またいつか受験しようとの気持ちを決めたはずでしたが、まだ再チャレンジの気持ちが出ません。

Eさん(2年間700時間/「合格後の自分の姿」イメージ出来なくなり、受験を辞退)

勉強期間:2006年〜2007年
総勉強時間:約700時間
総費用:テキスト教材費 約7~8万円
1次試験:不合格

独立開業が可能な資格であることに魅力を感じた

勉強を始めたきっかけは、企業内でのコンサルタントとなることも、また自分で独立開業が可能な資格であることに魅力を感じ、また将来への経済的不安から国家資格を取得したほうが良いと思ったことでした。確か受験資格も不問であったと思います。大学卒業資格とか、何を何年間経験したという縛りも年齢制限もなく、誰でも受験可能となっていたのだろうと思います。大学へも進学しておらず、経済学の知識もゼロであった私が受験しようと思ったくらいでしたから。国家資格である中小企業診断士として経営コンサルタントを名乗り、ビジネスマンとして活躍する姿に憧れました。その背景には学歴もなく、日本経済の中で底辺に位置している自分自身に対する劣等感が強くあったことも否定できません。もちろん、資格を取得することに成功したとしても、有名大学で企業経営および経済学を学び、公認会計士資格やMBAなども併せ持っているエリートと比較されたら、とても太刀打ちできないわけですが。

高額な教材費だったがユーキャンの教材を使って勉強

とりあえず、資格取得にはユーキャンの教材を使って勉強すれば良いだろうと思い、高額な教材費を払って勉強をスタートしました。コレ以外の資格取得にも、私は度々ユーキャンの通信講座を活用しており、自分にはここの教材が合っていると感じていたので。専門学校へ行くことなどは少しも考えたことがありません。もちろん経済的にも、また時間的な余裕もなかったというのが主な理由ですが、ユーキャンのテキスト教材を丸暗記すればよいのだろうとタカをくくっていたのです。当時の仕事先での昼休憩時などスキマ時間を活用して、一日何ページ分のテキスト内容を学習するというスケージュールを立て、家に帰ればその日テキストで読んだ部分の要約を別のノートに書いていくという学習を続けていきました。大学進学のための受験勉強と同じく、専門学校などに通って学習したほうが解らない部分の説明を講師に気軽に求めたり、また同じ目標に向かって学習に取り組む人々の存在自体もモチベーションの維持には役に立つだろうと思われます。経済的および時間的余裕があるなら、独学よりもその方が良いかも知れません。

「合格後の自分の姿」イメージ出来なくなり、受験を辞退

最終的に、私は中小企業診断士試験を受験しませんでした。勉強を始めた頃の「合格後の自分の姿」を、段々とイメージ出来なくなってしまったので。独学者にとって、勉強を始めた頃のモチベーションを維持し続けることは、とても難しいと思います。加えて自分には致命的な欠点があることに気が付きました。それは、何よりも数字が苦手であることです。「経済学・経済政策」「企業経営理論」「経営法務」等の文章を理解することは何とかなりそうでしたが、「財務・会計」のテキストを開いた瞬間、これは私には無理だと悟りました。財務会計を理解するためには、最低限簿記3級程度の会計知識が必要ということになっているようです。初学者の方でも1週間程度でマスターできますと語る人もいらっしゃいますが、そもそも「1週間程度で」とは数字が大嫌いな私のような人を基準にした表現ではありません。数字が大嫌いなのによくも中小企業診断士を志そうと思ったものだと、我ながら呆れます。

まとめ

いかがだったでしょうか?キャリアや目的などを見つめなおして勉強を断念するという選択肢もあると感じることができます。挑戦の検討材料になることを願っています!

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