【科学する中小企業断士2次】2次試験答案を数値化してわかった2つのこと

6.勉強ノウハウ

中小企業診断士は1次をクリアしても2次が難関!と感じる方も多いのではないでしょうか。

難関だと感じる理由は、記述式試験で「どういう解答が点数取れるのかわかりにくい」という声があります。実際に私も受験時代には、考え方やテクニックは覚えたうえで書いた練習答案が果たして合格点を取れるのかわからず勉強をしていました。

解法やテクニックはスクールにお任せするとして、今回はキーワード(以下KW)の視点でテキストマイニングを使って答案を数値化した結果をご紹介します。

テキストマイニング?難しいこと言うなよ~と思われた方はテキストに戻っていただいて構いません!なるべくわかりやすくご説明するので、ご興味がある方は読み進んでいただき、私と同じような2次試験の悩みを解決する参考になることを願っています!

結論:合格答案には“強い”有効キーワードが多く含まれている

例えば、R1事例Ⅰは農業用機械を製造する中小メーカーの事例でしたよね。第1問ではA社が苦境を打破するために自社製品メンテナンスの事業化に取り組んだが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由を問われました。

テキストマイニングツールが導いた高スコアKW

以下は、R1事例1第1問を例にテキストマイニングツールが導いた高スコアKWです。一見、普通の単語に見えますよね。これをこの記事では「有効KW」と呼ぶことにします。この単語が事例単位で合格答案には20文字あたり1.24個、不合格答案には同1.00個という結果でした。つまり、「100文字で答えよ」と問われた場合、5個だと不合格答案平均ということですね。6個目を含められるかどうか、が合否を分けるポイントということになります。

R1事例Ⅰ模範解答のスコア例

例えば、KECビジネススクールさんが公開しているR1事例Ⅰ模範解答を見てみましょう。

「理由は、ビジネスモデルが不完全だからである。具体的には、縮小傾向の市場を相手にメンテナンス 事業を行ったため製品寿命の長期化を招き売上減少。減価償却済み等の部品にも対応し費用増大し収益を圧迫した。(99文字)」
出典:http://www.kec.ne.jp/shindanshi/

有効KWが9個含まれています。単純にキーワードの数を数えています。第1問は100文字なので、20 文字あたり有効KW密度は1.80ということになります。

R1事例Ⅰは第1~5問で構成されており、合格答案平均で事例トータルの有効KW密度が1.24という結果だったということです。いかがでしょうか?作成した練習答案では有効キーワードを含めて作成できているでしょうか?

今回の分析手法(テキストマイニング)

・メイン分析ツール:テキストマイニング
株式会社ユーザーローカル社が公開しているテキストマイニングツール(https://www.userlocal.jp/)を利用
・R1年29答案(事例Ⅰ~Ⅲ)

テキストマイニングとは

文字列を対象としたデータマイニング、出現の頻度や共出現の相関、出現傾向などを解析することで有用な情報を取り出すテキストデータの分析方法です。詳しくはユーザーローカル社の説明をご覧ください。

分析のきっかけになった仮説

①合格答案には必ず”強い”有効KWが存在する

上記の通り、診断士2次試験は記述式ということや偏差値が用いられいてるなどから、どういう回答を書けば合格になるかわからない試験です。ここにやりにくさがあるのですが、合格答案には必ず”強い”有効KWが含まれ、定量的に評価できるはずだと考えました。

②有効KW密度は不合格答案と比較して高いはず

加えて、その密度は不合格答案と比較して高いということです。スクールや参考書の解説では「こういうことが書かれていることが採点要素だ」という解説がありますが、それはその通りだと思います。一方でその「こういうこと」を長々と書いても高得点にはならないはずです。100文字と言うからには100文字に凝縮して密度濃い解答を求めていると考えます。

検証結果

以下はR1事例Ⅰ~Ⅲの有効KWスコアと有効KW密度を示した表です。

「①合格答案には必ず”強い”有効KWが存在する」に関してYesと言えそうです。有効KWスコアはテキストマイニングが付与した有効KWの事例単位のスコアです。全事例で1割以上差があります。「②合格答案は有効キーワードの密度が高い」これもYesと言えそうです。全事例で2割以上差があります。20文字単位にしたのはわかりやすくしたいということと、事例Ⅱなどでは20文字の設問があるためです。また、制限文字が短くなるほど密度が濃くなる傾向も確認できています。

結果を踏まえて考察

今回の検証はサンプルや対象事例が少ないことから、結果にブレがある可能性は否定できません。しかし、一定の傾向は見えているため、データを集めれば集めるほど傾向が鮮明になる可能性があると考えています。また、当たり前ですが練習回答にただキーワードを並べてもスコアは無意味に上昇することになります。解法や抑えるべき論点、2次試験が求めるお作法などの本質的な勉強をしっかりしたうえで、結果として有効キーワード密度が上がることを意識する(数値で確認する)ことが重要と考えています。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、キーワードの観点でテキストマイニングを使って、練習答案がどの程度合格答案に近いのか遠いのかスコア化する取り組みをご紹介しました。R1事例Ⅰ~Ⅲでよければデータがありますので、他の設問の有効KWに興味ある方はご連絡ください。それでは勉強がんばってください!

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